【5年生】わらそぐり体験をしました
2022年12月12日 14時35分今日は、こめこめクラブの方や地域の方に来ていただき、昔の道具「わらそぐり」(地域のよっては「わらすぐり」)を使って、藁(わら)そぐりをしました。美しい色合いのしめ縄を作るために藁のもとにあるはかまをのけて、中のきれいな部分を取り出します。
稲作は、お米を育てて収穫をするだけではなく、藁まで大切にして生活に生かす仕事です。そぐってきれいにした藁は、縄や莚(むしろ)、お正月のしめ飾りにして副産物として活用しています。
藁は、通気性と保温性があり「畳」や家の土壁や屋根にも利用されていました。そのほかに「藁草履」(わらぞうり)や「俵」「担ぎ俵」などにも藁が使われていました。
今、持続可能な開発目標といわれるSDGsの中でも、環境の問題に取り組むことの大切さを伝え、世界中の企業や家庭で自分にできることを考えています。もちろん、学校教育でも環境学習を進めています。今日の学習は、その環境学習としても大きな学びがありました。
実際に道具を使って藁をそぐってみると、はかまが取り除かれてきれいな部分だけが残されます。それを見て、子どもたちは「すごい!」と驚いていました。さらに驚くことは、この道具を考えた人やそうやって収穫が終わった稲わらを活用をしようと考えた昔の人の知恵の深さや豊かさです。
「こうやって使うんよ。」「けがをせんようにするんよ。」と教えていただきながら、子どもたちはこの体験を通して、知ることから分かることへ、そして考えること、生かすことへと学びをつなげていってくれると思います。ちなみに、そぐった藁は、ウサギ小屋に敷いて、あったかい寝床にしますむだがない!!
今日は、友達と協力してつながることや地域の方とつながること、世代を超えてつながることができました。そして子どもたちが自分たちで次の世代に「つなげる」ことが「持続可能な社会」を築いていくことにつながるんだと思います。
明日は、しめ飾りづくりを教えていただきます。よろしくお願いします。